敵に憐れみを示す

“『隣人を愛し、敵を憎め』とは、よく言われることです。 しかし、わたしは言います。敵を愛し、迫害する人のために祈りなさい。”  – マタイ5:43-44 JCB

私は『エル・シド』という映画が大好きです。スペインを統一した素晴らしいヒーローの生涯が描かれた映画です。

何世紀にも渡って、クリスチャンはムーア人と戦いの中にありました。彼らは互いに憎み合い、殺し合っていました。そんな中で、エル・シドは5人のムーア人を捕虜として捕らえたのですが、その捕虜たちを殺すのを拒んだのでした。なぜなら彼は「人を殺しても何も良いことはない」と気付いたからです。相手の心を変え、両者に平和をもたらすことができるのは「敵に憐れみを示すことだ」とエル・シドは信じたのでした。

そして捕虜にされたムーア人の一人が、この言葉を残しました。「誰でも殺すことはできるが、『本物の王』だけが敵に憐れみを示すことができる。」エル・シドの行動によってムーア人は戦うのをやめ、彼らはエル・シドに友情を誓ったのでした。

イエスは「本物の王」です。イエスを憎む者にさえ優しく、憐れみ深く接します。そんなイエスの模範に従う以外に選択肢はあるでしょうか?今、あなたが憐れみを示すべき人を思い浮かべてみてください。特にあなたに敵対する人に対して、憐れみを示し優しく接することはあなたにできる最も力強いことの一つです。

祈り

神様、簡単ではないけれど、私は自分に敵対する人も含めて全ての人に憐れみを示すことのできる人になりたいです。あなたの恵みによって、私は憐れみのある人生を生きることを選びます。

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